【 ぎっくり腰の“予兆”の段階で、予防を! 】
ぎっくり腰は、何かのきっかけで、急激に(ギクッと)痛みを発症した、腰痛を言います。
しかし、何の痛みや違和感もなく、「イキナリ、ぎっくり腰!」という、“青天の霹靂タイプ”は、あまりありません。
痛みを起こす前に、「何となく、腰がイヤ~な感じ」とか、「いつか、こうなる」という“予兆”を感じているのがほとんどです。
この“予兆”が起きるのは、腰の筋肉が、限度を超えて疲労したり、過緊張状態になったりして、自然な伸び縮みができなくなった為です。
更に、腰の筋肉の血行が悪くなるので、必要な酸素が不足し、老廃物が溜まり、それらが神経を刺激する事も、影響しています。
このような時に、腰に、予想外の急激な力が加わったり、大きな負荷がかかったりすると、腰の身体を支える力が限界を超えてしまい、ぎっくり腰を起こしてしまいます。
このぎっくり腰の、予兆の感じ方を、原因別に分類すると、次のようになります。
①腰まわりの衰え;腰回りのダルサや違和感、朝起きた時の腰の痛み、雨の日の鈍痛
②腰部の過労 ;腰が張っている感じ、長時間座っているとツライ、夕方に腰が重くなる、腰が抜けそうな感じがする
③下半身の違和感;お尻の痛みやしびれ、脚にしびれを感じる
ぎっくり腰の“予兆”を感じるのは、ぎっくり腰を起こす前の、秒読み状態です。
この為、腰の違和感に気づいたら、早めに、硬くなっている腰の筋肉や靭帯を伸ばして、和らげ、腰の動きを回復させる事が大切です。
ぎっくり腰の“予兆”の段階で、このような予防治療を受けると、あの強烈な痛みを味わう可能性が、グッと低くなります。
【 ぎっくり腰を、起こしてしまったら 】
運悪く、ぎっくり腰を起こしてしまうと、強烈な痛みだけでなく、腰を曲げる事も、伸ばす事もできなくなり、酷い場合は、声も出せなくなります。
これは、許容限度を超えた負荷が、腰の筋肉にかかった為に、細かな傷の発生や、微細な断裂が起きて、“肉離れ”に近い状態を起こした為です。
更に、急激な筋肉の緊張から、“痙攣発作”を起こして、筋肉が収縮しっぱなしの状態になり、身体を動かす事ができなくなります。
ぎっくり腰を起こした直後は、このような状態になるので、安静にして、筋肉の緊張を解消させる事と、それによって、腰の筋肉に起きている炎症を鎮める事が、必要です。
また、痛みを起こしている腰の神経は、背中や脚にも繋がっているので、刺激を減らす為に、痛い方を上にして横になって、身体を動かさないようにしている事が大切です。
無理に身体を動かすと、筋肉の微細な断裂を更に増やすだけでなく、痛みによる筋肉の硬直から、血行を悪化させるので、余計に痛むようになります。
この為、ぎっくり腰の治療は、発症から2~3日経って、炎症が軽くなってから行います。
目安は、横になって安静にしている時に、痛みが鈍痛になり、無理に動かなければ、鋭い痛みが走らない状態です。
通常は、歩けるぐらいになるのを、待ってから行います。
これは、いつまでも安静にしていると、筋肉が余計に固まってしまい、なかなか痛みがとれなくなってしまう為です。
動かせるところから、動かすようにすると、治りも早く、治った後の違和感も取れ易くなります。
【 早期回復に! 】
しかし、痛みが鈍痛になっても、身体を動かそうとすると、「まだ、背中や腰が固まっている感じがしている」とか、「ぎっくり腰の痛みが戻ってきそう…」、という感じがします。
これは、血行不良が続いているので、腰とお尻の筋肉を中心に、筋肉が固くなっている為です。
また、腰の筋肉の異常だけでなく、腰の関節の微妙なズレや、アンバランスも影響しています。
この為、筋肉の硬直を解消させて、動かしづらい関節部分の可動域を回復させると、痛みや違和感が少なくなって、症状が、かなり緩和されます。
また、腰付近だけでなく、背中の筋肉、お尻の筋肉、脚の筋肉、そして、骨盤や骨格なども、確認しておく事が必要です。
適切な手当てを、しないでおくと、再発や、慢性の腰痛に進むケースもあるので、しっかりとケアをする事が大事です。
このような筋肉の調整に、マッサージ治療を利用すると、効果的です。
これは、マッサージ治療によって、筋肉や靭帯の緊張を和らげ、血行を改善させて、回復を早める為です。
特に、ぎっくり腰のように、後遺症として、筋肉の過度の緊張が残っている場合や、関節の動きが悪くなっている場合などに、有効です。
筋肉の柔軟性が増し、血行が良くなってくるので、患者自身が、腰の違和感が解消してくるのが、感じられるようになります。
ぎっくり腰の予防やアフターケアに、マッサージ治療が適しています。
当院は、症状に合わせながら、圧痛・硬結を確認し、血流改善や緊張の解消を行い、予防や回復治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 ご相談は、[メール]、または[電話]でも、お受けしています。
(HP)
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