通常、首こりや肩こりの原因として、特定の筋肉ばかり使い続けることで、筋肉の中で酸素が不足し、乳酸等が作られ、その結果、筋肉が硬くなり、こりやだるさを感じると言われてます。
例えば、連続したデスクワークや、長時間の運転などのように、同じ姿勢を続けることによって、特定の筋肉ばかり使い続けることから生じるとされてます。
でも、“ひつこい”こりや“ずきずきする”こりも、同じ状態なのでしょうか?
この事を判断する前に、首や肩に、次のような症状の有無を確認してみて下さい。
・首の周りにある筋肉や背中の筋肉の緊張と、にぶい痛み
・首を横や後ろに動かすと痛む(運動痛)とか、首の後ろを押されると痛む(圧痛)
・腕や手・指がだるい、またはしびれたり力が入りにくい(上肢の感覚異常、脱力感)
・頭痛、めまい、吐き気
これは「頚椎捻挫型」と言われる症状です。
むち打ち損傷の中で最も多い症状で、全体の70〜80%を占めていると言われる症状です。
実は、むち打ち損傷の症状は、交通事故で起こるだけでなく、普段の生活でも起こる現象なのです。
首の骨(頚椎)は、7つの骨が縦に、弓なりになって配列し、そして骨の廻りには骨を安定させるため、筋肉や筋膜等の軟部組織があります。
しかし、首の骨の周囲で、安定させている役割の、筋肉・靭帯・筋膜などの軟部組織が、慢性疲労等と過緊張で、筋力が減退したり、あるいは、機能しなくなったりすると、安定させている本来の機能が弱まったり、果たせなくなります。
すると、首の骨のつけ根が緩み、安定性を失い、首の骨の安定的な配列に異常をきたすようになります。
首の周りに違和感を感じたら、首の骨の配列状態を確認するために、首の後ろを触ってみて下さい。
首の後ろと横を触れると、首の骨が少し飛び出ているように感じる所がないでしょうか?
身体の中でも、首の細い部分は、頭の重量を支え、正常に運動させるに、力強い筋力、靭帯のような軟部組織に保護、維持されなげればなりません。
しかし、首周辺の筋肉などが弱くなると、首の骨(頚椎)の均衡が失われ、構成している首の骨の一部が、移動し突出し、そのことにより、首の骨(頚椎)を通っている神経や血管を圧迫して、いろいろな症状を引き起こすことになります。
交通事故で起こる「むち打ち損傷」は、急性ですが、首の特定の筋肉ばかり使い続けて生じる損傷は、慢性による「むち打ち損傷」の状態です。
軽いうちは、頭痛、めまい、耳鳴り、眼の障害から肩、上肢のしびれなどですが、次第に、咽の違和感、声の低下、うつ状態、不安感、イライラや不眠、頚が回らない、寝違いを起こしやすい、頚椎棘突起の圧痛、首の深部の圧痛、などが生じてきます。
首周辺の筋肉ストレッチや運動のケアによって、短縮している軟部組織を緩めて、筋肉などの軟部組織の病変の予防が大切となりますが、このような症状が出始めた場合には、早めに首や肩や背中の状態をリセットする事が必要です。
もともとの身体のバランスを取り戻し、筋肉の負担や、動脈、神経が圧迫からの解放を目的とする治療が必要となります。
ずっと首こりや肩こりで悩んでいる方は、頸の筋肉や靭帯の緊張をほぐし、首や肩の運動範囲が制限を改善させる治療を試してみて下さい。
当院では、神経血管束が圧迫されていると判断される部位と、頚肩背部の筋緊張を除去し、主訴の緩解及び除去を図ることを、治療方針としてます。
(HP)
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