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この時期のバイクツーリング
もう10年以上前になるが、ちょうどこの時期、軽井沢までツーリングに行ったことがある。
午前8時半の出発は、一般道を使うには少し遅かったので、高速に乗ることにした。
途中、高坂サービスエリアで30分の休憩を取り、温かい缶コーヒーとハンバーガーを食いながら寒さをしのぎ、さらに高崎に向かった。
当時、上信越道が開通してたかどうか記憶にないが、高崎まで行けばとりあえず余裕が出来る。ここからゆっくりと碓井バイパスを上りながら軽井沢に向かえば、とりあえず余裕のツーリングだ。
高崎で降り、しばらく18号線を安中に向かうと、左側に流れる碓井川の河原で少年野球の試合が目に入った。土手に上り、しばらく眺めることにした。
あまり野球は興味がない方だったが、見ていると結構楽しい。歓声も直に聞くと臨場感も違ってくる。
ずっと見ていたかったが、日帰りだったので次に向かうことにした。
当時、碓井峠の上り口である横川駅には、まだ機関車が連なっており、峠の釜飯屋も健在であった。
その横を国道が並行しており、峠に上る前、いつもその近くの安いGSを自分なりの給油所にしていた。
なんでこの時期に軽井沢なんてと、今にしてみれば理解しづらいが、雪の中、初日の出を見に北海道の宗谷岬までツーリングに行くバイク野郎もいることだから、規模が違っていても、何となくそんなものを求めていたのかもしれない。
装備も、固形燃料やコッヘルなど、どこかに立ち寄って蕎麦でも食えばいいようなものを、わざわざ持参して行ったところをみるとそのふしがある。
冬のこの時期、太平洋岸に低気圧でも通らない限り、軽井沢といっても東京と同じで、ほとんど雪はない。たまに通る雪雲で浅間山系は真っ白だが、道路はほぼ露出している。
ただし寒さは尋常でないので、オーバーパンツはもちろんのこと、靴下などは二重に履き、手袋も同様にした。
しかし、気温が軽井沢で午後1時すぎに5℃もあり、日差しもあって意外に暖かく感じられた。
ただしトイレに行くときは、これらをすべて取らなくてはならないため非常に苦労する。
その後、今度は佐久から国道254を通って下仁田方面に出るコースで帰路に向かった。
せっかく持っていったキャンプ道具だからと、寒風のなか陽のかげる内山峠で作ったきつねうどんは実にみじめなものだった。
秋なら「コスモス街道」も絵になるかもしれないが、真冬の夕暮れには何もない。
俺はなんで一人、こんな所でこんなものを食っているのだろうとせつなかった。
多少、日が延びたとはいえ、すぐに闇に覆われた暗い国道をただひたすら藤岡に向かって下りて行った。 新年1月9日のことである。
当時の記録
セブンスター220円。缶コーヒー110円。ハンバーガー230円。高速代1950円。給油8.1リットル920円。碓井バイパス有料50円 (現在は無料)。セブンイレブン556円。
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日記
閲覧数 79
2009/01/12 22:20
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