「経験」こそがわが人生!?

「生きている」ということを実感するような体験は、この人生の中でどのくらいあるのだろう。

苦しみの最中(さなか)にいる時は、そんなことはとうてい思えないようなことも、あとで思い返すとき、あの時は「生きてたんだな」と実感できるから不思議だ。

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」とか言うが、経験から学ぶよろこびのほうが、人の歴史より遥かに大きいように思えてきた。

あらゆる経験が、じつはその人の「人生」を豊かにしていることを、あまり人々も気がついていないのかも知れない。

よいことも悪いことも、生きていればの体験である。

ならば、むしろ嫌なことでも「お、サンキューだな」という気持ちで受け入れてみたとき、新たなる「人生」が展開していくように思てきた。

もちろん良い経験の方が嬉しいけど。