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「直結回路」の謎


最近の子供たち。

毎月ボランティアとして朗読会を小学校で行っている知人と最近の子供たちの様子を語り合った。

朗読の間中、誰一人席に“座っていられず”に好き勝手なことをしていて・・果たして自分がやっていることに意味があるのかと彼女は悩んでいたからである。

私が触れ合う子供たちはもっぱら電車の中なのだが、まず落ち着きのなさに目が行く。止まらぬ動き。よく言えば好奇心旺盛。
もしくは勉強・部活疲れで爆睡している子供。

先日も電車の中で・・とある姉妹と思しき二人組みがやってきた。

小学生が言った。「お姉ちゃん。つり革につかまりたい。」
高校生が言った。「それを踏み台にすれば?」

小学生が動いた。ランドセルを足蹴にして、つり革につかまった。
高校生がまた言った。「よかったね♪」

おかしくない?ねぇ?なんか変じゃない?

その車両に同乗していた全ての“大人”は、何も言わずに見ていた。私も・・・言葉すら見当たらず呆然としていた。

今の全ての子供たちがそうだとは思わない。

ただ時の流れが穏やかだった私たちの時代とは、やはり感性が違うのかもしれない・・・。小学校1年に上がるときに買ってもらったあのぴかぴかのランドセルを・・・特別に神聖視していたあの時代とはやはり違うのかもしれない。

環境の変化。今の子達は、マス・メディア、パソコン、携帯環境の中で育ってきた。いうまでもなくそこが違う。

あるIT大家の方とその話をしたら、元より都会の子供と農村の子供の比較研究は行われていて、特に前者は、脳の“直結回路”が発達してしているのだから・・・行動が早くて当然だそうである。ぱっぱっぱっと意識が次から次へと分散してしまう。現在は、都会でも農村でも大差がないのだとか。マス・メディアの影響とは・・・。

私の知っている情操教育の基盤がもはや通用しない世代なのだろう。

ITを使った新しい情操教育法を早急に生み出さねば・・・。
(そうITフロンティアの彼は言っていた。もちろんそれを一番に考えているらしい。)

つまり直結回路とは、感情(欲望)→即行動  

(TVやゲーム等の視覚効果によるところが大きいそうである。) 
 俗に言う“キレる”という行動もそういうことか。

感情(欲望)→“思考”→行動 

このちょっとした“思考”というワンクッションが欠落しているために不幸な事件が後をたたない・・・そういうことなのだね。

対策はあるのか?と尋ねたら、“考える訓練”をすれば治るそうである。

つまり知人がやっている“朗読”もとっても良い訓練になるのだとか。ダンスやミュージカルという本物の芸術に触れ合うこともいいんだって!

それは良かった(><。)

いえ私が心配しているのは、自分の子供の生活環境をどうするかということ。都会で育てるか。田舎で育てるか。日本がいいか。海外がいいか。

私には難しいことは全く分からないけれど・・・。

ただやっぱり心配になった(><。)

子供好きの私としては・・・。

ちょっとしたことでキレて人生無駄にしちゃう回路なんて、どうか消えますように。

どうせ発達する回路なら、どうか誰かの役に立つ回路となりますように。

残念なニュースを聞くたびに・・・そう祈らずにはいられません。

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