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ITブランディング


私は休日に趣味でハーレーに跨り、ツーリングに出かけることが多い。

よく晴れたハイウエイを愛車で走るのは本当に気持ちがいい。

ハーレーダヴィッドソンはミルウォーキーでWilliam HarleyとArthur Davidsonが1911年に共同創業。映画「イージーライダー」で有名なハーレーは当時、レート1$=¥360の時代において、一部の社長の道楽かマニアのものであり、よく壊れるイメージも災いしてか、商業的には高性能な日本製オートバイに押され、日本ではあまり売れなかった。そのため、一時は経営危機に見舞われる事となる。創業者の孫でカリスマCEOのウイリー・G・ダヴィッドソンは新たなコンピュータ設計のエボルーションエンジンを開発し、ファクトリーカスタムともいえるモデルを投入した。徐々に経営は軌道に乗り、1990年代になると、日本でのアメリカンバイクブームにも助けられ、ハーレーが街で目立つようになる。現在、販売数では日本の大型バイクのカテゴリーで一位の売り上げを記録するまでの成長を示している。本国アメリカでは「もっとも輸出に成功した車はハーレーダビッドソンだ」と言われるまでに売り上げは好調だ。一方、日本製の大型バイクは性能、デザインともに優れている。ハーレーダビッドソンと見紛うばかりだ。しかしながら、決定的に何かが違う。原始的なV−TWINサウンドと振動がもたらす、高揚感。例え、ツーリング先で故障しても、仲間(ブラザーフッド)に助けられながら、直す楽しみ。もちろんファッションも重要だ。ハーレーのアパレルは充実している。日本の各ディーラー主催のHOG(ハーレーオーナーズグループ)の活動や、各地で催されるハーレーイベント、ブルースカイヘブン(通称ブルスカ)も人気だ。また、ハーレーはカスタムする喜びがある。部品の調達も日本車より安価で、充実している。カタログ落ちした車種の部品でも容易に手に入る。

性能のよい商品を売ることだけで競争するのではなく、ハーレースタイルともいえるライフスタイル提案により、独自のブランドアイデンティティーの確立に成功した。このブランディングこそがハーレーダヴィッドソンのビジネスモデルなのではないだろうか。 

ライバルとの差別化、ブランドアイデンティティーの確立をSEOや独自のIT手法を使い、ITブランディングを提案するニーズはますます高まるものと考えられる。

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