肩の凝りがひどくなると、背中にもゴリゴリしたような凝りと、肩甲骨の内側に、疼くような痛みが起きます。
ジッとしていても、背中に鉛を背負っているようで、重たく感じてきます。
しかも、寝ていても、仰向けになると身体の重みで背中の痛みが強まり、息苦しくなって目が覚めてしまうので、熟睡しづらくなります。
更に、背筋を伸ばすのが辛い状態になると、循環機能が悪くなり、体内に発生した老廃物が排出しづらくなります。
通常ならば、老廃物は、水分と共に、静脈やリンパ管を通って、汗や尿や便として排出されます。
しかし、排出しづらくなるので、背中の皮膚の下に水分が溜り、“むくみ”となって、本人の気付かないうちに、不要な老廃物が溜まるようになります。
この結果、背中が、“腫れぼったく”、“重ダルク”感じます。
これは、酸素不足と老廃物の澱(よど)みによって、筋肉内の神経が、刺激されるからです。
一種の炎症状態です。
更に、血行不良により、肩甲骨周辺の筋肉が、凝り固まってしまい、肩甲骨が動かなくなります。
いわゆる、“さびつき肩甲骨”の状態です。
伸縮自在だった柔らかい筋肉が、線維化した固い組織に変わってしまい、肩甲骨が周りの筋肉に張り付いた状態になります。
本来、肩甲骨は、肩を上下させたり、胸を張ったりする時に、土台となって支えます。
最大の役割は、腕を動かす働きです。
腕と胴体を結び付けながら、腕を挙げる動作を助け、スムーズな動きを作っています。
しかし、この“さびつき肩甲骨”の状態になると、腕を大きく動かそうとすると、背中からゴリゴリと音が出るようになります。
これは、肩甲骨の内側の筋肉が、ガッチリと肋骨に喰い込んでしまった結果、筋肉の表面が、肋骨に沿って、洗濯板のようにデコボコ状になる為です。
腕を動かすと、肩甲骨がデコボコ状を乗り越えるたびに、ゴリゴリと摩擦音を発するようになります。
しかも、神経の疲労と過敏によって、肩の軽い圧迫に、ジンジンとした神経特有の不快感が起きたり、少しの刺激にも過剰に感じたりします。
この為、コートを着たり、軽いバックを肩にかけたりしただけでも、その重さが辛く感じるようになります。
じっとしていても、背中がいつも重苦しく感じ、ジクジクとした不快な違和感や痛みが続きます。
初期の凝りならば、背中を温めて血行を良くしたり、塗り薬や貼り薬や鎮痛薬などを利用したりすれば、改善します。
しかし、神経の働きにも異常が起き、絶えず不快感や違和感を生じるようになると、改善するのが難しくなります。
この為、改善させるには、筋肉の過緊張を解消させるだけでなく、過敏になっている神経を、元の状態に回復させる事が必要になります。
また、背中の筋肉は、広範囲で、種類が多く、何層にもなっているので、触診しながら、表層から段階的に治療を行う事が大切です。
更に、筋肉の中に、老廃物の影響によって、シコリができている場合は、周辺の血行や神経の障害を取り除き、柔軟化させ、シコリを解消させる事も必要です。
このような、筋肉や血行、神経の障害に対しては、患部に触診しながら治療する、マッサージが効果あります。
血行障害が取り除かれ、硬くなっているシコリの緊張が解消されてくると、シコリから発する不快な違和感や痛みが解消されるので、患者自身も改善が体感されます。
肩甲骨周囲の凝りは、頭痛や体調の不調を起こすだけでなく、自律神経を乱し、気力の低下も引き起こします。
当院は、筋肉の柔軟性や循環を回復させ、肩甲骨周囲の緊張を解消して、凝りや痛みを取り除く治療を行っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けています。 お試しください。
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