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上海不動産バブル



最近上海でも不動産価格が下落しているのだという。嫁の関心はその1点にしかない。毎日のように不動産業者から勧誘の電話がくる。去年から中国政府の政策によって、不動産売買の成約件数は減少に向かっているが、価格の下落幅はそんなに大きくない。デベロッパーと地方政府が結託して価格の下落を阻止している。
不動産取引における税収入は地方政府財源の30%を担っているらしく、安易に下げるわけにはいかない。体力のない中小の不動産仲介業者は販売手数料が収入元なのでバタバタと潰れていっている。値下げしてでも売らなければ収入はないのだ。
しかしながら公然と値引きをして売り出せば、その物件を購入した住民(投資家?)から袋叩きにあう。事務所が襲われる事もあったらしい。(いきなり自分の購入物件が3割引きになんてされたら・・気持ちは理解できないでもないが)なので公示価格は以前と変わらずだが、実際の卓上では値引きが行われているらしい。

そこで数件見に行った。

7号線の上海大学駅から車で10分ほど離れた物件を紹介された。「Art Wander Land」芸境と名づけられた小区(団地みたいなもの)で、ショッピングモールと別荘と高層マンションが一体となった複合物件でした。上海の郊外物件としてはとても人気があるようです。別荘エリアもヨーロッパのロマネスク建築だかバロック建築だか分らんが、ここが上海とは思えないよう雰囲気をかもし出しています。今回は第4期工事分の約200棟が売りに出されているらしいですが、とにかく見学客の数がものすごいです。モデルルームには引っ切り無しに客が押し寄せ、途切れる事がない。商談スペースは満席状態。実はこの小区にあるショッピングモールはまだオープンはしていない。写真に写っているのは全てダミー。また別荘にしてもマンションにしてもスーパーにしてもまだ工事中で完成には至っていない。6割以上できていれば販売開始だ。さらにここには最寄の地下鉄駅がない。上海大学から次の駅との中間駅が作られる予定で、その駅が最寄駅になるらしいが徒歩10分くらいという。また地下鉄17号線が近くを通る予定らしい。全てが予定だが、このタイミングでツバをつけなければ中国では遅れをとってしまう。出来上がったものをじっくり見比べて熟考して買うというスキームは当てはまらない。それでは遅いのだ。

さっそくショールームへ

建築中なのでヘルメットを被って敷地内を移動してモデルルームまで連れて行かれます。後発組みの物件とあって内装済みの物件だ。通常中国では毛胚と言ってコンクリート打ちっぱなしの空間だけを購入するが、ここは内装がされており、なんと壁紙だ。インターフォン完備でオートロック。マンションの1階フロアーのエントランスも立派だ。エレベータから廊下までみれば、まるで高級ホテルみたいな・・・。(細かい所はみないように・・・)3LDKで90/98/104/120?と細かな間取りになっている。4LDKだと150?を超える。どんだけ安くなっているのか期待したが、現在まで約80%は完売しており値引きも1?当たり1000元程度しかしていないらしい。確かに景観も上物の風貌も今までみてきた物件の中で群を抜いている。だが今まで値引きなんて概念がない不動産の世界で1000元でも値引きがあるのは・・ある意味何かの兆しが・・・。でも人気物件は依然として健在だ。
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