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タオバオ(淘宝網)とアリペイ(支払宝)


最近友人が中国の淘宝網(タオバオ)というサイトでEC(電子商取引)を始めた。開始してわずか3ヶ月足らずで100個以上の商品を販売している。ちなみに、市場規模全体に占める電子商取引の割合(EC化率)でみると消費者向け市場では日本が1.8%、米国が2.4%、中国が1.3%となっており、中国の現在の市場規模が1280億RMBから2012年予想では8000億RMBまで増加する見通しだそうです。

最近、自分の嫁も何かとインターネットで買い物をするようになった。もちろん淘宝網(タオバオ)で買います。この淘宝網の特徴はアリペイ(支付宝・Alipay)という決算方法にあります。これが中国の商習慣に一番あっているとされていて、なんと中国でシェアNo.1のオンライン決済方法です。中国にはクレジットカードがオンライン決済として浸透しなかった代わりにこの方法が爆発的に浸透しました。

アリペイ(支払宝網絡技術有限公司)とは、中国最大のオンライン決済会社で、会員数が1億人を超え、中国のオンライン決済のシェア57%に上り、1日の取扱高が78億円を超える会社です。

簡単にアリペイを説明すると、日本でもそうですが、どうしても『先にお金を支払って商品が届くのを不安に思いながら待つ』という状況になりますよね。そこで代金の支払先を売り手ではなく、第三者的な位置づけの決算機関のアリペイにします。買い手は商品を選んだ後、アリペイに代金を支払い商品が届くのを待ちます。アリペイは代金受取を売り手に伝え、売り手は代金がアリペイに届いたのを確認してから商品を発送します。買い手が商品を受け取り問題がなければ、その趣旨をアリペイへ通知し(※何も問題がなければ数日以内に自動で了承の通知)ようやくここまで来て売り手は代金の受け取りができます。

一見めんどくさいなーと思いますが、代金を当事者同士で管理するのではなくアリペイに管理させる事に意味があり、好まれているんだと思う。特に問題が起こった場合は、当事者双方でこの問題を解決します。話し合いによる最終的な結果が、例えば「少し割引するからどう?」とか「返品の送料はそっち持ちね」と言った具合にどういう内容でお金の決済をするのか決めて、その方法をアリペイに報告すればアリペイはその通りに決済を行います。アリペイに「一旦代金を預けて凍結させる」というプロセスを挟むことで円滑にネット取引を行っているわけですね。(※めりっとの独自調査の為、内容など事実と異なる場合が考えられます。ご了承下さい。)
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