脚が疲れてくると、脚がパンパンになったり、おもりを引きずっているように、重たく感じたりします。
しかも、それだけでなく、気分的に不快になります。
これは、“肩こり”と同じように、脚に“凝り”ができてしまい、筋肉の緊張が解消できなくなり、血行不良が起きた為です。
“凝り”ができると、老廃物が溜り、新しいエネルギーの供給が不足し、ダルサや、倦怠感、疲れ易いなどの、不快さを感じるようになります。
特に、立ち仕事や、残業の続く長時間労働、パソコン業務などのように、同じ姿勢で長時間いる事が多いと、起き易くなります。
しかも、仕事の疲労は、努力や忍耐などの精神的な疲労を伴うので、“凝り”の不快感が、一層強まります。
更に、血流の支障だけでなく、リンパの流れが滞り、“むくみ”ができると、余計に不快感が増します。
排泄されるはずの余分な水分や老廃物が、身体に残ったままになる為です。
脚にむくみができると、朝、起きた時に、顔が腫れぼったく、瞼(まぶた)が重たく感じられる事もあります。
リンパ管が、全身に張り巡らされているので、寝ているうちに、顔の皮下に水分が溜まる為です。
顔全体が、丸く感じられ、太ったように見え、一日の始まりから、憂鬱なものになります。
立ったり、歩いたりする事ができるのは、脚の筋肉が、しっかりと体重を受け止め、身体の動作に繋げているからです。
この時、全身の血液量の70%が、下半身に集まります。
この為、脚の筋肉の働きが弱まると、循環が悪くなり、疲労だけでなく、不快感の原因になります。
このような脚の疲労の解消に、昔は、脚の“治療ポイント”として、向こうずねの筋肉(前脛骨筋)にある「足三里」のツボが、よく利用されていました。
例えば、奥羽・北陸を経て、美濃・大垣に至る約2,400キロを踏破した松尾芭蕉も、足三里に灸をして旅の疲れを癒し、歩き続けたと言われています。
長旅の途中で、足三里を刺激して、疲労を回復させながら、歩く距離を延ばしたようです。
実際に、筋肉の伸縮運動の中心的役割を果たしている、足三里のツボを刺激すると、脚に｢ジワーッ｣と血液が流れます。
脚の血行が改善され、筋肉の伸縮運動の役割(モーターポイント)を回復させるので、健脚のツボと言われています。
実験でも『脚の動脈は拡がらないが、刺激すると、血液の循環が良くなり、痛みが少なくなる』と、確認されています。
更に、ふくらはぎの筋肉の柔軟性を回復させると、脚のダルサやむくみ、そして疲労感の解消などに、効果的があります。
ふくらはぎの筋肉には、下半身の血液やリンパ液を、心臓に戻す“ポンプ作用”がある為です。
筋肉の働きが活発になるので、いろいろな毛細血管から集められた静脈血やリンパ液が、活発に押し上げられるようになります。
この為、現在でも、脚が疲れた場合には、この足三里のツボ刺激と、脚や腰部の柔軟性回復による血行促進が、利用されています。
脚の筋力が弱って、つまずき易くなったり、転び易くなったりした時にも、筋肉の働きを回復させる効果があります。
脚の疲労解消だけでなく、全身の血行も改善されるので、身体に、疲れやダルサなどを感じた時には、効果的です。
しかも、脳に流れる血行も良くなるので、脳の働きが活発化します。
疲れを感じた一日の終わりには、体調を整える為にも、脚の疲れを回復させて下さい。
脚のダルサやむくみ、疲れの解消には、脚のツボ刺激と、脚や腰の血行改善をすると、効果的です。
当院は、脚の疲労や緊張解消に、圧痛・硬結部位にツボ刺激の利用や、血流改善により、治療を行っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けています。 お試しください。
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