しゃがんだり、立ち上がろうとした時に、目の前が“クラクラ～”としたり、歩いている途中に、急に頭が“フラフラ～”としたりする事があります。
一瞬、脳の働きが止まって、身体のバランスをとる神経が、伝わらなくなった感じになります。
しかも、頭が重いと、｢脳に、異常が起きたのでは…？｣と、不安になってしまいます。
これは、『頸性(けいせい)めまい』と呼ばれ、めまい症状の中でも、最も多いめまいの一種です。
原因は、｢首や頭を支えている筋肉が、疲労や緊張などによって、位置情報を伝える機能が、うまく働かなくなった為｣と、言われています。
首の筋肉が緊張しているので、緊張型頭痛と同じように、｢頭痛｣、｢頭が重い｣という症状も併発します。
実際、このタイプのめまいを感じた患者さんのうち、約80～90％は、首凝りや首周りの痛みから、症状が始まっています。
例えば、めまいが起きる前に、｢急に肩がつまってきた！｣とか、｢後頭部が締め付けられる！｣と、感じる事が多くなっています。
このような時に、何気なく頭の向きを変えたり、起き上がったり、寝返りをしようとした時に、急に頭がフラッとしたり、気が遠くなったり、倒れそうになったりします。
また、首に緊張が続いているので、脳へ血液を送る血管に、支障が起きている事も影響します。
首の血行が悪化しているので、脳貧血に近い状態になり、身体のバランスを保つ自律神経が、正常に働かなくなる為です。
立ち上がった瞬間にクラッとしたり、目の前が急に暗くなったりして、立っていられなくなります。
しかも、過去に、むち打ちの経験や、頚部を痛めた事があると、更に起き易くなります。
首の前側の胸鎖乳突筋は、自律神経と関係する筋肉なので、ストレスが高まると、この筋肉がこわばり、喉が詰まった感じや、首が廻りづらい、呼吸が浅くなる、などが起きます。
この為、ケガで胸鎖乳突筋を痛めて、不快感に敏感になると、不快感から頚性めまいを起こし易くなります。
頸性めまいは、このように、首の過緊張や血行障害から、起き易くなっています。
この為、｢パソコン業務が多い｣、｢細かな仕事の連続｣、｢身体に負荷の多い姿勢が続く｣、｢眠りが浅い｣など、 首や肩に負担のかかる事が続いたり、夜に十分眠れなかったりした場合には、注意が必要です。
女性の場合、更年期前後になって、心配事や疲労などのストレスや、睡眠不足が重なると、特に引き起こし易くなります。
頚性めまいの、治療ポイントは首です。
特に左頚部に、凝りや違和感を生じている事が、多くなっています。
これは、左頚部のリンパ管の流れが、構造上、悪くなり易い事が影響していると考えられています。
解消させるには、首の周囲だけでなく、首に続く、後頭部や背中の筋肉なども合わせて、緊張や疲労を解消する事が大切です。
また、それらの筋肉の深部に、硬結(しこり)がある場合には、その解消も必要です。
しかし、頚性めまいの原因は、首周囲の“疲労や緊張”なので、レントゲンやMRIでは判断つきにくく、病院での薬物療法では、なかなか解消が難しいのが実情です。
このような場合、東洋医療に基づいた、マッサージ治療が適しています。
首から肩にかけて、患部を触診しながら、直接働きかけるので、筋肉の柔軟性回復と血行促進が図れます。
しかも、並んでいるツボを刺激するので、即効性があり、効果的です。
頸性めまいの大きな特徴は、首筋や背中が硬くなっている事です。
当院では、筋肉の緊張を和らげ、硬結の解消、血行の改善、リラックス効果などにより、めまいの治療を行っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けています。 お試しください。
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