パソコンを長時間使用していると、肩凝りだけでなく、手首や肘、背中・腰にも、痛みや不快感に悩まされます。
ところが、｢パソコン操作だけなのに疲れる？｣とか、｢何も特別な事をしていないのに疲れる？｣と、不思議に思われたりします。
これは、疲労が、身体を動かす肉体労働によって起きると、思われている為です。
筋肉は、大きく分けて『伸びたり縮んだりする運動』と、『同じ長さのまま収縮する』の、２つの働きがあります。
実際は、いろいろな筋肉が、２つの働き働きを、それぞれ分担して、全体の動きになります。
この為、筋肉が、どのような働きが多いかによって、疲労解消の方針が変わってきます。
筋肉が『伸びたり縮んだりする運動』は、例えば、バーベルを上げたり下げたりする運動とか、泳ぐ時に、肩や腕の筋肉が伸びたり縮んだりする運動です。
昔のように、畑を耕したり、人力に頼って物を運んだりしていた時代には、このタイプの疲労が多かったと言えます。
疲労すると、筋肉が痛いとか、身体が動かない、息がゼイゼイする、などの症状が出るので、ハッキリと自覚できます。
もう一つのタイプの、筋肉が『同じ長さのまま収縮する』は、例えば、バケツを持ってじっと立っているような状態です。
身体は動かしませんが、筋肉が硬直したまま続くので、血管が圧迫されて、血行不良が起き、これにより、身体に疲労物質が溜まります。
この結果、ハッキリした筋肉の痛みは無くても、身体全体がダルイといった感覚になり、疲れた場所が特定しづらくなります。
パソコン操作のように、じっとしている姿勢を続けていると、このタイプの疲労になります。
背中や腰の重ダルサが強まるだけでなく、身体の柔軟性が無くなり、酷くなると、ギックリ腰や寝違いなどが起き易くなります。
更に、脳は全酸素供給量の20～25％を消費するので、血行不良によって、脳が疲れ易くなり、 集中力や判断力などが低下します。
この為、疲労の解消方法も、それぞれ対応が違ってきます。
筋肉が『伸びたり縮んだりする運動』をした疲労には、運動中に生じた疲労物質を筋肉から除去する為に、筋肉に留まっている血液を、積極的に心臓へ戻す事が中心になります。
代表例が、スポーツで、クールダウンと呼ばれる手法です。
他方、筋肉が『同じ長さのまま収縮する』疲労の場合には、身体の姿勢を保つ筋肉が、コチコチに硬くなり、無理に伸ばすと痛みを感じます。
筋肉の柔軟性が無くなっているので、ストレッチや運動をしてみても、あまり効果が期待できません。
また、身体が過度に緊張や疲労しているので、かえって、疲労感が強まったり、不快感が増したりします。
このような場合には、硬くなった筋肉の硬結部を確認し、強いツボ刺激とストレッチを与えて、筋肉の柔軟性を回復させます。
血管や神経などにも刺激を与え、筋肉の緊張と血行不良とを、ダブルで改善する事が必要です。
その後、筋肉に弾力が出てきたら、少しずつ関節の可動域を高めます。
また、疲れを感じている部分だけでなく、身体全体をチェックする事も重要です。
疲労が、背中や腰を中心とした、姿勢を保つ筋肉に拡がっている為です。
全身の疲労や過緊張を解消させた上で、気になる患部の治療を行う事が必要です。
疲労や緊張を解消し易くなり、身体がリフレッシュされます。
『同じ長さのまま収縮する』疲労は、休養をとっても疲労が抜けないとか、身体がスッキリしない、といった状態になります。
当院では、神経や血管などが圧迫され易い、腕･肩･背部などの筋緊張を確認し、身体の不快な症状の解消を図っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けています。 お試しください。
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