腕の疲労は、自覚される事が少なく、ツイ、見落としがちです。
しかし、腕の疲労は、疲れた自覚が無くても、他の筋肉に影響を与えるので、疲労の範囲を拡げたり、精神的な疲労になったりします。
これは、腕の筋肉は、肩につながっているので、肩こりの原因になったり、首の血行を悪化させて、脳の疲労の原因になったりする為です。
例えば、キーボード操作していると、手や腕は狭い範囲内で固定し、特定の指を細かく反復的に動かします。
腕を固定した状態を続けるので、腕が力み易く、支える筋肉にとってかなり負担になります。
すると、力仕事をしていなくても、腕の内側の筋肉を触ってみると、コチコチになったり、手の平が伸びにくくなったりします。
これは、手や腕には、指に続く非常にたくさんの筋肉と、微細に判断している神経が走行しているので、巧妙な手の動きが可能になっている為です。
比較的小さな筋肉が多いので、腕力(！)を使ってなくても、疲労が蓄積されます。
そして、巧妙な動きの繰り返しが、限られた筋肉や腱に負荷が掛かり続けて、肩や背中の筋肉にも、疲労が拡がるようになります。
また、一点を見つめ続けて行う作業なので、集中力を求められ、腕の筋肉疲労や緊張には、気付きにくくなる原因になります。
仮に気付いても、｢たいした事ない｣と思いがちです。
この為、知らず知らずのうちに、腕の筋肉の疲労や緊張が、肩や背中などの筋肉に拡がり、疲労の程度が増すようになります。
特に、長時間、肘から先を動かすだけの作業は、身体や脳の疲労を大きくさせます。
身体が固定されるので、気付かないうちに循環が悪くなって、疲労がじわじわと様々な部位に及び、疲労が蓄積されます。
この結果、身体や脳が疲れ易く、上半身の疲労や腕の重ダルサ、そして、精神的なストレスなど、様々な症状が生じるようになります。
特に、特定の指を細かく反復的に動かす作業は、脳を疲れさせ、精神的に不安定な状態にします。
脳の一部に疲れが溜まり易くなり、イライラしてきたり、ちょっとしたことで腹立たしくなったり、周囲への無関心、集中力が続かなくなったりします。
これは、脳の活動の一部に、極度の緊張状態と、精神的な疲労が重なり、精神的なコントロール力が落ちてくる為です。
このように、\"気付きにくい\"疲労を蓄積させない為に、腕を疲労させる作業には、注意が必要です。
例えば、手の平側と甲側の腕を、軽く圧迫してみる方法があります。
それまで、腕にそれほど違和感が無くても、圧迫してみると、痛みを感じたり、｢凝っていたんだ！｣と気付かされたりします。
肘から手首にかけての緊張した筋肉を緩めると、循環の障害が解消し、上半身の血流の改善になります。
肩周辺の柔軟性の回復に、良い影響を与えます。
腕から肩にかけての緊張緩和によって、仕事の能率向上にも、効果的です。
また、身体の疲労解消だけでなく、肩から腕の筋肉が伸びるので、脳の血流も回復し、頭の中も休まり、リラックスしてきます。
｢気持ちいい！｣という快刺激が、神経の高まりを抑え、気持を落ち着かせます。
気分がスッキリして、精神的な疲労解消にもなります。
肩こりの人の中でも、腕の疲れは、なかなか気付きません。
しかし、身体の疲労の出発点になります。
身体や脳をリフレッシュさせる為にも、腕の疲労をチェックして下さい。
肩から腕にかけてならば、クイックマッサージ(15分ぐらいのマッサージ)の利用でも、疲労回復に役立ちます。
当院は、腕や肩の緊張緩和や、肘の可動域の改善などにより、身体の痛みやダルサなどの治療を行っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けています。 お試しください。
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