片頭痛が起きると、頭の片側や両側が、ズキンズキンと脈打つような強い痛みに襲われ、日常生活や仕事が、手につかない程になります。
これは、緊張やストレスなどで、収縮を続けていた頭の血管が、今度は逆に、過度に拡張した事が、原因と考えられています。
ひどく痛くなってしまった場合には、薬が必要になりますが、ストレスと密接に関連しているので、痛くなりそうな場合には,薬を飲まないでも、ある程度の対処ができます。
これには、“一歩手前のアラーム”を捉える事が、ポイントになります。
このサインとして、よくあるのが、片頭痛が起こる前の、首から後頭部にかけて、肩こりがグーっと上がり、ひどくなってくるような感じです。
これは、片頭痛を起こす神経が、首や肩の筋肉にも分布している為です。
片頭痛は、頭部の血管が、“ストレスに反応し易い状態”になって、起きます。
この状態は、同時に、首の神経にも影響を与えて、後頭部から首・肩に広がる筋肉を収縮させて、独特な“肩こり感”が出現します。
患者さんがよく訴えるのは、「頭痛の前に、肩こりが急に悪化する」、「首や肩がグッと張ってくる」、「頭の後ろに、凝りが拡がってくる」という感覚です。
このような不快な肩凝りが、肩や首にグッと拡がってきたら、片頭痛治療のタイミングです。
首や肩の凝りをほぐすと、ほぐれた感覚が、自律神経のバランスを回復させ、脳の痛みを調節する神経が働き出します。
不快な凝りが解消された感覚が,片頭痛の抑制効果になります。
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20代女性の症例。
【 主訴 】
●朝起きてから痛み、ピーク時はズキンズキンと、脈打つような痛み。
●月に4~5回、頭痛あり。
●週末に、頭痛がよく起きるが、忙しい月は、週明けや中日にも頭痛がする。
●痛みは片側だけの時や、両側の時もある。
【 過去の治療 】
●市販の頭痛薬を服用。
【 当院の検査 】
●首を後ろに倒すと、痛みが増悪。
●首から肩にかけて、強い張り感あり。
【 当院の所見 】
●頚部に、関連痛。
●緊張性頭痛と片頭痛の混合の可能性、頭痛の特色から片頭痛と判断。
【 当院での治療 】
●初回は、頚・肩部を中心に、筋肉の“緊張を緩和”。
●2回目以降、上半身全体の“緊張を緩和”。
【 治療後の経過 】
●初回の筋肉の“緊張緩和”により、症状が軽減。
●2回目に、症状・頻度ともに、1/3程度に軽減。
●その後の治療は、2~3週間に1度のペースに移行。
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片頭痛は、緊張を強く強いられた仕事が終わった後や、休みを迎える週末に、起き易くなりますが、“低気圧頭痛”と呼ばれるように、雨が降りそうな時も、起き易くなります。
気圧の低下により、頭の中の毛細血管が拡張(膨張)し、血管を囲んでいる神経が、引き伸ばされて刺激される為です。
また、気温が上昇し、湿度が高くなった時にも、同じ理由で、起き易くなっています。
更に、血圧とも関連します。
低血圧の場合、血液循環が悪くなるので、脳への血流が少なくなり、脳の血管が拡張し易くなる為です。
また、高血圧の場合には、目覚めた直後の血圧の上昇が激しいと、脳内の神経を圧迫し、頭痛を引き起こします。
片頭痛には、『頭痛を起こらなくする事』が大事です。
特に、“細い首”や“なで肩”の人は、頭を支える筋肉が弱いので、疲労やこりを感じた場合には、早く解消する事が必要です。
片頭痛の予防や解消には、日頃から、後頭部から首・肩にかけての緊張を解消し、血行を良くしておく事が大切です。
当院は、体調を整え、リラックス効果などから、片頭痛の予防や解消を行っています。
マッサージの施術時間は、最短15分から受け付けています。 お試しください。
(HP)
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