【 脚のむくみ症状 】
脚は、心臓から一番遠く、身体の下に位置しているので、筋肉のポンプ作用の力で、血液やリンパ液を、心臓に押し戻しています。
ところが、脚や腰の疲労が残っていたり、座り続けて筋肉の働きが低下したり、脚に冷えがあったりすると、この筋肉のポンプ作用が弱まってしまいます。
この結果、細い毛細血管から水分がにじみ出て、溜まり、“むくみ”が生じたり、“脚太り”になったりします。
脚がむくんで脚太りになると、脚がパンパンに張ったように感じますが、実際は、皮膚表面の張りが無くなり、たるんだ状態です。
｢靴下を脱いだ後の跡が、いつまでも残る｣とか、｢指で脚を押すと、凹みが消えにくくなる｣というのは、この為です。
これは、皮膚の下に過剰な水分が溜って、膨(ふく)らんだ状態になるので、弾力を失うからです。
更に、脚の血行悪化から、脚のダルサや疲れが強まって、かゆみ、鈍痛、脚がつる、なども起きます。
余分な老廃物が溜るので、有害な作用を起こしてしまう為です。
また、この老廃物が腰に及ぶと、腰にも｢だるい｣や｢痛い｣など、不快感や鈍痛などを引き起こします。
また、脚に“セルライト”ができるのも、この老廃物によるものです。
脚の皮下の脂肪の周りに、溜まった老廃物がくっついて、形を変えながら、次第に大きな脂肪の塊(セルライト)になる為です。
この塊ができると、更に血管やリンパ管を圧迫するので、血液やリンパ液の流れを一層悪化させます。
【 ストレスの影響も 】
このような、脚のむくみの原因として、長時間の立ち仕事や座り仕事、加齢や運動不足による筋力の衰えなどが、よく言われます。
しかし、ストレスも、大きな原因になります。
特に、女性の場合、ストレスの多い環境にいると、ホルモンバランスへの影響や、筋力が少ない事から、この傾向が強くなります。
これは、ストレスを感じると、心身が緊張状態になり、血管が収縮したままになるので、血行が妨げられるからです。
血行が悪くなると、リンパ液の流れも悪くなるので、リンパ液が排出されず、むくむようになります。
しかも、ストレスから、皮膚の伸び縮みが少なくなるので、毛細リンパ管の流れも悪化し、水分が溜まり易くなります。
また、ストレスを感じると分泌されるホルモン(ストレスホルモン)の、影響もあります。
もともとは、｢飢餓や外敵でも戦える身体｣にする為のホルモンと言われ、継続的にストレスと向き合い続けられるように、栄養をエネルギーに変え、血圧を高める働きをします。
このホルモンが分泌されると、体内の水分を保持しようとする働きもあるので、強まると、水分の排泄がスムーズに行われなくなり、体内に水分が滞り、むくみが増すようになります。
このように、むくみは、見た目の問題だけでなく、体調にも、深刻な影響を及ぼします。
特に、老廃物の排出や、酸素や栄養の取り入れが、障害されるようになって、元の状態になかなか戻せなくなって、慢性化する事もあるからです。
気になる場合は、積極的に、むくみを解消させる事が必要です。
【 筋肉のポンプの活性化 】
マッサージでは、むくみの解消に、次のような手法があります。
良く知られているのが、リンパマッサージで、リンパの流れを促進し、水分と老廃物を、体外に排泄させる事を目的にしています。
もう一つが、静脈マッサージと呼ばれ、静脈の流れを促して、心臓に血液を戻す血液循環の改善を、目的にしたのもあります。
しかし、大事な事は、筋肉の働きを取り戻して、リンパ液や静脈血を送り出す筋肉のポンプ作用を、活性化させる事です。
中でも、ふくらはぎの筋肉を活発化させて、リンパ液や静脈血を排出させる事が大事です。
『上半身の血流は心臓が、下半身の血流はふくらはぎが担っている』と、言われるぐらいです。
更に、腰や膝の“関節付近”の、筋肉の働きを高める事も、重要です。
これは、腰や膝の関節を曲げている事で、血行が悪化するだけでなく、脚の付け根(鼠径部)や膝裏は、下肢のリンパ管が集まっているので、リンパ液が溜まり易くなる為です。
しかも、リンパ液の流れ自体が、とてもゆっくりしていて、時として、流れなくなる事があるので、腰や膝の関節付近の循環を、促進させる事が必要です。
このような治療に、東洋医療系の治療院が、納得性と即効性があります。
気になる箇所を、筋肉の状態を確認しながら治療を行い、しかも、むくみ解消と体調改善にツボ刺激も併用するからです。
脚に、一度、むくみができてしまうと、“コリ”の解消と同じように、筋肉の硬結部を確認し、柔軟性を回復させる事が、必要になる為です。
気になるむくみは、ストレスの影響もあるので、国家資格のあるマッサージ治療院で、一度しっかりと、身体の状態を確認してもらい、治療を受ける事を、お勧めします。
当院は、筋肉や関節部分の診断を通して、筋肉の硬直や血流障害を解消させ、循環の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。
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